アブダビのADNOC、ガス事業の4％を浮動へ

2019年5月29日、アラブ首長国連邦アブダビにあるADNOC本部の概観。ロイター/クリストファー・パイク/ファイル写真、ライセンス権を取得

［ドバイ ２月１６日 ロイター］ - アブダビ国営石油会社（ADNOC）は新規株式公開でガス事業の４％を浮動させる計画であると関係筋２人が木曜日ロイターに明らかにした。

国営石油大手は金曜日に予定されているIPOの公式発表に先立ってADNOCガスに関する決定を下したと関係者は述べたが、この問題は非公開であるため匿名を避けた。 ADNOCはコメントを控えた。

関係筋が先月ロイターに語ったところによると、ADNOCはガス事業の評価額​​を少なくとも500億ドルに設定しており、ロイターの計算によれば、IPOによる収益は約20億ドルに相当するという。

関係筋によると、ADNOCは3月下旬から始まるイスラム教徒の断食月であるラマダン期間中に市場活動が鈍化するのを前に、この取引を開始することに熱心だという。

同社は11月、ガス処理部門と液化天然ガス（LNG）子会社を統合して単一の上場企業とすることを発表した。

ウクライナ侵攻を巡り西側制裁が同国に課されて以来、段階的に供給を削減してきた欧州が、早ければ2024年半ばにもロシアからのエネルギー輸入を全て代替することを目指している中、ADNOCはガス市場への注力を強めている。

ディーロジックのデータによると、中東の企業は2022年にIPOを通じて約219億ドルを調達したが、これはヨーロッパやアフリカも含む広域EMEA地域の総額の半分以上に相当する。

ADNOCは過去2年間、石油化学会社ボルージュ(BOROUGE.AD)、肥料・クリーンアンモニア製品メーカーのファーティグローブ(FERTIGLOBE.AD)、ADNOCドリリング(ADNOCDRILL.AD)を上場させてきた。 また、物流およびサービス部門を浮揚させる計画もある。

ハディール・アル・サイエグによるレポート。 編集：スーザン・フェントンとジャン・ハーベイ

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